埋没法が登場してから、10代や20代にも人気の二重整形。若いうちに二重整形を受けると、個人差はあるものの、誰もが経年劣化によりラインや形が変わってしまいます。そこで、今回は、二重整形の経年劣化による形の変化 についてご紹介します。
埋没法による二重の経年劣化
二重整形の施術法には、切開法と埋没法の2種類があります。
切開法は、脂肪や皮膚を切開で除去し、残った皮膚を癒着させて二重を形成する施術です。
デザインそのものの修正が困難で、年齢によるまぶたの変化を避けられないので、老後に不自然な目元になるリスクがあります。しかし、二重の持続期間は半永久的で、老化によるたるみによって二重のラインが狭まることはありますが、まぶたを切開し、皮膚同士が癒着している状態であるため、まぶたがたるんで二重のラインが消滅する可能性はほとんどないと思っていいでしょう。
一方、埋没法は切開をせず、糸の力で二重を作る施術です。
施術後1ヶ月程度で、まぶたが引っ張られているような感覚もなくなり二重が定着します。1回あたりの費用が安い、ダウンタイムが短く手術痕が目立ちにくい、気に入らなければ再手術ができる、二重の形や幅を変えたりラインを調節できるといったメリットがあるため、今では埋没法を選ぶ人が増えてきました。
しかし、埋没法はまぶたの裏を医療用の糸で留めているため、時間が経ったり、クレンジングでの目元の擦りすぎやマッサージのやりすぎなどの外的刺激を受けると、取れたり緩んだりしてしまうので、二重の持続期間は永久的なものではありません。
また、個人差や糸の種類、本数、医師の技量などが原因で、時間が経たなくても糸が取れてしまうことがあります。特に、二重のラインが皮膚に定着する前であれば、二重のラインが無くなります。その期間を過ぎても、一部の糸がとれると二重のラインが変化することがあります。さらに、何度も糸をつけかえれば、まぶたの皮膚には負担がかかるというデメリットもあります。
加齢現象による二重の変化
30代以降になるとまぶたが垂れ、二重のラインに覆いかぶさってしまいます。すると、二重のラインが狭く見えたり、奥二重になる可能性があるのです。
特に、高齢になると、瞼板や眼瞼挙筋というまぶたを支える筋膜が加齢で伸びてしまうので、まぶたが下垂する症状である眼瞼下垂のリスクが高くなります。この症状は、個人差はあっても誰もがある程度は進むので、どうしても経年変化によって二重のラインは変わってしまうのです。
さらに、まぶたは20代では代謝が良く脂肪がつきにくいのですが、30代以降は徐々に脂肪がつきやすくなってしまい、水分も溜まりやすくなるためむくみが起こることもあります。
加齢で弱っていく瞼板や眼瞼挙筋は、脂肪が増えると重力に耐え切れなくなり、二重の形やラインが変化してしまいます。このように、代謝が落ちることで、二重のラインは残っていても奥二重のような状態になるのです。
また、奥二重の方が、まぶたが痩せると、施術を受けなくても二重がくっきりすることがあります。これと同じで、二重整形で作ったまぶたが痩せると、二重がより目立つことがあります。その形が自分好みならよいですが、まぶたが過度に痩せると、皮膚が垂れ下がるように二重にかかってしまうことがあります。その結果、二重のラインが目立たなくなることもあるのです。
まとめ
個人差はあるものの、誰もが年齢とともに顔も変化していくため、二重整形を検討する場合は経年劣化を視野に入れなければなりません。二重整形には、切開法と埋没法があり、どちらにもメリットデメリットがあります。それぞれの違いを知って、重視したい点や将来のことを考えて、医師に相談して施術方法を決めましょう。